企業経営

非論理的にものづくりを定義する

「ものづくり」

何と心地よい響きでしょう。

今回私は、「ものづくり」の意味について考えてみます。

あなたは、ものづくりにどんなイメージを持ちますか?

思い浮かぶイメージとしては、

・職人

・実直

・がんこ

・腕に覚えあり

等々があります。

 

また、

・手作り

・ワクワク感

・歴史や伝統

・日本が誇る技術

等々もありますね。

 

ものづくりということばは、実に使い勝手が良いことばです。

あなたも、さまざまな場面でものづくりということばを聞いたり使ったりしていることでしょう。

ただし、未だ定義されていないことばであるだけに、ものづくりのことばのイメージや定義は人によってさまざまです。

 

遡ること1千4百年、607年に法隆寺が創建されました。

世界最古の木造建築の誕生です。

法隆寺は、まさにものづくりを表現しています。

 

メジャーリーグでプレーする大谷選手。

テレビで大谷選手が使用するグローブ、バット、スパイクを紹介していました。

アナウンサーが「日本のものづくりの技術ですね」とコメントしていました。

 

かように、ものづくりは様々な意味をもっています。

実は、ものづくりということばは、最近十数年の間に浸透したことばです。

1999年に制定された「ものづくり基盤技術振興基本法」が由来と言われています。

法律は、新語ではなく、もともと存在していることばを使用します。

この法律が制定された頃、ものづくりということばは一般的になっていたのでしょう。

 

ものづくりの概念形成には、2つの再評価がありました。

一つは、伝統の再評価です。

つまり、伝統工芸の価値を見直すということでした。

もう一つは、製造業の再評価です。

製造業は、3Kと言われていました。

3Kとは、「きつい・汚い・危険」の頭文字をとったものです。

きつく、汚く、危険な労働環境を意味します。

こうした製造業軽視の反省から、ものづくりの概念が形成されました。

さらに進んで、ものづくりは人づくりと言われるようにもなっています。

 

ものづくりに明確な定義はありません。

そこで、私はあなたにものづくりを定義することをお勧めします。

そう、あなたはもう答が分かっています。

ものづくりを定義することは、価値を定義することです。

企業価値を定義することなのです。

自社の製品・サービスのイメージを構成メンバーに語り伝えることなのです。

ものづくりにより実現する世界観を明らかにすることなのです。

何度でもやり直しOKです。

あなたのものづくりを定義しましょう。